やはり身体を動かすことが好きだったのでしょう、入社して1年経つころにインストラクターの資格をとり、30～50名の前でレッスンをするようになりました。
ステップ台を使った、一番強度の高いステップレッスンと体幹を中心にトレーニングするコアトレのレッスンの2つを担当することができました。

一気に何十人の動きを把握しながら、次の動作や注意点を伝える、さらに自分も動きながら、となると、それができるようになるまで、本当にたくさんの練習をしました。
さらに自分は「音痴」なので、音のリズムをとることが大変苦手でした。その分、苦労もたくさんしましたが「今日も楽しかった、ありがとう」「すっごく汗がかけて、気持ち良かった」「次回も参加するね」そんな声を参加者の皆様からいただくことがとても励みになっていました。

さらに1年が経つころ、「個人トレーニング指導もできるようになりたい」と思い、トレーニング指導の資格も取りました。
このキッカケがのちにパーソナルトレーナーになる最初の一歩だと、当時は思いもしませんでした。

トレーニングの知識がつき、自分でもトレーニングをするようになりました。
トレーニングをすればするほど、自分の身体が変化することを実感し、楽しくなり、よりトレーニングに打ち込み出しました。

その時、トレーニングのし過ぎと間違った方法のせいで「腰痛」になりました。さらに悪いタイミングで、交通事故にあい、腰痛が悪化しました。
提携している整骨院や先輩トレーナー、スタジオレッスンにきてくださるインストラクターの先生に相談しました。
色んな方法を教えていただいたり、週3～5回で整骨院に通いました。でも、1年が経つころ、全く腰痛は改善されませんでした。
最初は甘く考えていました、いつか治るだろ、これくらい大丈夫だろ、と。
1年が経つころ、立ち仕事をしているのに、5分立っているのがやっと、5分も経つと何かに寄っかからなければ立っていられませんでした。

これから残りの人生「この腰痛と付き合っていかなければならないのかな」そんなことを思っていた時に、自分の心の奥底から「そんなの嫌だ」という気持ちが湧いてきました。
それから私は、ネットで色んな勉強会やセミナーを調べては参加する、を繰り返しました。
ある先生に出会い、その先生から教えていただいた通りにすると、1～2ヶ月で私の腰痛は改善されました。
「こんなに長いこと悩んでいたのに、こんなに簡単に改善していいの？」と、思ったほどの変化を実感したのです。

このような体験をした私は、
「自分自身は先輩トレーナー、インストラクターの先生、提携する整骨院の先生、こんなにも恵まれた環境にいながら、とても辛い想いをしてきた。
目の前にいるお客様たちは、本当はもっと困っているんじゃないか？
本当の知識・情報を伝えていかなければならない」 と思い、独立することを決めました。

お世話になったフィットネスクラブの社員を退職し、改めて外部講師として契約をしていただきました。
当初は、社員時代からのお客様がいたので、売り上げも安定していました。
より質の高いサービスを提供できるようになりたいと思い、接客のセミナーにも参加するようになりました。

そこで学んだことを実践していったときに、「これをしていたら、お客様から認められるだろう」「これを言っていたらお客様は喜ぶだろう」と、 教えてもらったものをやるだけ、伝えるだけになっていました。
でも、お客様は増えるどころか、どんどん減っていったのです。

接客していても「あれっ？自分の本当に言いたいことは何だっけ？」「何か嫌なのに断れない、何で？」と思うようになり、接客が嫌になってきました。 それに平行して月収も12万円まで下がりました。

収入のショックも大きいのですが、それ以上に接客ができなくなっている、このままじゃ接客自体ができなくなる、そしたらパーソナルトレーナーなんて、できなくなる。
ここまで思うようになりました。

経営者や個人事業主などの集まりに参加した際、「コーチ」をしている女性と出会いました。
その方が言っている内容や、話をしている姿がとても素敵だったので、個別で話を聞きにいきました。
「どうしてそんなに素敵なんですか？」その方から『自分ダイヤモンド』というものを教えていただきました。
自分ダイヤモンドとは、自分軸や本来の自分、ありのままの自分を表します。

私は、自分が思っていることや自分が言いたいことさえ分からなくなっていました。
そんな本当の自分自身のことを知りたい、もっと自分のことを理解したいと思い、教えていただきました。

そこで学んだことは、「脳の特性」でした。
脳の正しい使い方ができるようになると、自分の本来の姿、自分の生きていく本当の目的がわかるようになりました。

そのおかげで私は、相手に合わせることや相手の評価を気にすることがなくなり、自分の本当に言いたいことを伝えられるようになりました。
自分が言いたいことを言って、受け入れられないのであれば、それをしょうがないと思えるようにもなり、契約を断られることの恐怖がなくなりました。
すると逆に契約が増え、お客様の人数が30名以上を2015年4月からキープしています。

私の自分ダイヤモンドを知った時、もう一つの大きなものを手に入れました。
それは、新しいことにチャレンジしていきたいと思っている自分と、心の奥底で新しいことへのチャレンジを恐れている自分に気づけたことです。

私は、とても厳格で厳しい父に育てられてきました。男たるもの、を教えていただいていたと思いますが、その反面、自分自身はとてもビビリで、恐れている自分を隠すのに必死でした。
隠しているうちに自分の本当の気持ち・感情が分からなくなり、その恐怖心を感じないようにしていました。

隠れ家スタジオPECCをオープンさせる時も、とてもビビっていました。
失敗したらどうしよう、人にバカにされたり笑われたりしないかな、人から後ろ指刺されるような思いでした。
でも、本来の自分はビビリだと知ったお陰で、ビビリながらでもチャレンジすることができるようになり、スタジオをオープンすることができました。

2016年3月にスタジオをオープンし今では「痩せるなんて当たり前！今までのダイエット本では痩せなかった本質は「脳」にある」を、出版させていただいたり、「ミセス・アース・ジャパン2020福岡大会認定講師」をさせていただいたり、「福岡産業保健総合支援センター認定講師」もさせていただくようになりました。

2019年からは、サッカーをしている学生のための体幹トレーニング教室を開催できるようになったり、「第1回隠れ家スタジオPECC主催キッズ（U-9）サッカーフェスティバル」を開催できるようになりました。
理念である「挑戦」を軸に、私たちの挑戦、そして関わる皆様の挑戦をサポートさせていただいております。